株式の併合とは
株式併合
株式併合とは、複数の株式を合わせて少ない株式数にする事です。
4株を1株に併合したり、5株を2株に併合したりする事です。
株式併合は、主に株式分割によって発行株式数が増えすぎた場合や、株価の低迷時に株券の発行費用や配当に関する費用などのコストを抑えるために利用されてきました。
株式の併合により発行済み株式総数は減少しますが、発行可能株式総数は変わりません。
3株を1株に併合する場合などで1株に満たない端株となる株式が生じた時は、会社はそれをまとめて競売したり買い受けたりして、端株株主に交付する事になります。
株式併合の流れ
株式併合の手続きとして、まず株主総会の特別決議で決定されます。
これは併合の割合によって単元未満株となってしまい、議決権を失う株主もいるからです。
その後、株主総会で定められた併合の効力発生日の2週間前までに、株主等に通知又は公告しなければなりません。
株券を発行している会社の場合は株券を回収する必要があるので、その場合には株式併合の効力発生日の1ヶ月前までに公告し、かつ株主登録株式質権者に各別に通知します。
株式分割
株式分割とは、資本金の額はそのままで1株を複数の株に分割する事です。
株式の流通量を増加させたい時などに利用されます。
分割された株式は分割割合に比例して価格が安くなりますので、個人投資家が買いやすくなり、株主が増えて市場での流動性も高まります。
そのため株価が値上がりする可能性があります。
しかし必ずしも値上がりするわけではなく、値下がりする場合もあります。
株主にとっては株を安く購入する事ができ、株価が値上がりすれば会社にとって時価総額があがるという点でメリットがあります。